当社の生産設備について
2021/09/09
当社の生産設備について紹介させていただきます。
初めに印刷機ですが全てオフセット印刷機となります。
保有台数は5台で全てUV乾燥装置(内2台はLED-UV乾燥装置)と欠点検出用のカメラ付となります。
7色機、6色機、5色機は全てニスコーター付で主に1個函といわれる板紙に多色刷の製品をメインに印刷しております。また、ニスコーターでは主にUVコート(クリア)を加工しており様々なコート剤を有しツヤ感や白色度等ニーズに沿ったご提案が可能です。また、通常のニス加工(ツヤ、マット)は主にOPニスを使用しております。
4色機は説明書やカタログといった薄紙用、2色機は主に単色のパッケージ用で6個函、10個函といったダース箱の印刷も行っております。
余談になりますが、多色機の必要性についてですが、印刷の4原色はCMYKとなっております。理論上この4色の掛け合わせで現存する色を全て再現することできます。しかし、実際は色味によって再現しにくかったり思うような色が出せないことがあります。その問題をクリアするのが特色となります。特色は掛け合わせと違って求めている色味を再現するため特別にブレンドしたインキとなります。特色の用途としては狙った色を正確に再現することで、企業ロゴやブランドのイメージカラーといった用途で使用されます。また、CMYKの掛け合わせは印刷中にインキ量のバランスの変化やドットゲインが影響して色気が変わってしまいます。特に茶色や紫といった色において色ブレが発生しやすく求めている色とかけ離れた色になりがちです。また、同じ絵柄内に写真等が主となる絵柄があり他の絵柄とのバランスを考慮すると全ての絵柄が狙った色にならない場合がほとんどです。そういった問題をクリアするのためにも特色を使用する場合があります。効果的に特色を使用してより良い製品作りのために5色機や6色機といった多色機が必要となります。また、近年アルミ蒸着紙を使用する案件が多くなり、文字絵柄の下地に白インキを使用するためより多くの色を1度で印刷できる7色機の必要性が高くなっております。
次に打抜き(トムソン)です。
保有台数は4台です。
特徴的な1台がブランキング装置付きのトムソン機となります。
ブランキング装置とは通常のトムソン機の場合打抜き工程の後に落丁工程(紙の不要な部分を取り除く工程)と2工程必要となります。ブランキング装置は機械内部に落丁ユニットを搭載し同一機械内で落丁完了まで1工程で出来ます。とくにボトルネックとなる落丁工程が機上で行えることが効果的です。ただし、全ての製品で活用できるのではなく準備時間と高価な落丁型が必要となりますので大ロット且つリピート率の高い製品で効果を発揮します。
最後は貼工程(グルアー)です。
保有台数は4台でそれぞれサイド貼からワンタッチ貼、仕切一体型や逆ワンタッチ、台紙付き1個函等イレギュラーな形式といった特殊貼にも対応しております。サイズも大小幅広く対応でき、貼工程で起こりやすい糊抜けといった不良の防止対策としてカメラやセンサーで糊の塗布を管理しております。
また、ブランクス検品機も保有しており、こちらは打抜き後のブランク状態の箱を1丁ずつ表裏をカメラで検品します。キズ、ヨゴレ、といった不良を検知し排除します。
以上が当社の生産設備の紹介となります。
当社ホームページ内に会社紹介ムービーがあります。大まかな紹介だけですが各工程の主要機械や工場環境等紹介させていただいておりますので一度ご覧いただければと思います。また、各工程にフォーカスした動画を作成予定です。完成次第公開いたします。